台湾フライトツアー

2005.Jan.20-23.

記:野呂誠

台湾ツアーに参加してきました。富士見パノラマからの参加者は、校長先生を含めて5名、ご一緒した呉さんたちや現地で合流したフライヤーを合わせた総人数12名のパーティーでした。フライトはもちろん!、夜は台湾の街を楽しみ、おまけに、参加者千数百人の原住民貴族の大結婚式にお招き頂いたり、新エリアのパイオニアになって地元新聞ででかでかと報道されたりと、盛りだくさんのツアーでした。大満足。とっても楽しかったです。そして、そして、大きな収穫、野呂と小林氏は見事パイロットになってきました。また来年も台湾で飛びたいな〜。
地図

フライトエリア

21日は賽嘉(Sai Chia)エリア、22日は泰武(Taiwu)の新エリア、の2ヶ所で飛んできました。両エリアとも、高雄からバスで1時間少々だったはず(車中でほとんど意識を失っていたため、よく分かりません)。冬の季節、台湾の南東側は好天が多い様です。この季節北部から東部にかけては、天気イマイチ。南東部が好天と言っても、ガスが多いのでスッキリとはしませんが、日中には十分暑くなります。

賽嘉エリア(21日)

賽嘉エリア
賽嘉LDからTOを望む
台湾を代表する、有名なエリア(だそうです)。空港で入手した一般人向け観光地図にも、ちゃんと「賽嘉航空運動公園」と記されています。パラだけではなく、モーターハングやウルトラライトプレーンなども飛んでいます。TO、LDともに良く整備されていて、申し分ないです。特に、LDは、何処に降りたらよいのか迷うほど広大で、10数機の同時進入にも余裕を持って対応できるでしょう!! 冬の季節には、ここで飛んでいるフライヤーの大半は日本人だそうで、当日も過半数は日本の方でした。
そうそう、Gin Glidersのジンさんが、テストパイロットを伴って、Boomerang4のテストフライトを繰り返していました。ありゃ、ホント良く飛ぶ機体ですね。パイロットの腕も違うんでしょうがね。当初、日本でテストする予定だったそうですが、冬型が強すぎて飛べないので急遽こちらに移動したそうです。日本近辺で、強い冬型の気圧配置でも飛べるのは、台湾ぐらいって事みたいです。写真のど真ん中の尾根にTOがあります。TO前には大きなサーマルが大体あり、上手な方々はどんどん高度を上げ、さっさとどこかに消えて行きました。
TOからLDまでの高度差は、300mぐらい。LDからTOまでは、バンか軽トラで50NTD(New Taiwan Dollar、下を参照)で待ち時間なしで運んでくれます。エリアフィーとして、500NTD支払いました。日本円に直すとそんなに高くないけど、現地では結構な金額なのかな? LD周辺には、椰子の木、ビンロウの木(下を参照)、パイナップル畑が広がっています。パイナップル畑は、上から見ると一見問題なく降りられそうな気がするのですが、葉っぱが尖っているのでキャノピーに穴が空いてしまうそうです。ああ恐っ、要注意。まあ、普通に飛んでいれば、まず間違いなくLDに降りられますけどね。
最後に一つ。LDの犬の「物体」には、要注意です。

泰武Newエリア(22日)

今日がこのフライトエリアのこけら落としでした。よって、まだエリアに正式名もありません!! まだほとんど誰も飛んでいません。我らがパイオニア。TOでは地元のTVカメラマンが我らの勇姿を収めようと、カメラを回しています。TO開始に先立ち、神父様から我らフライヤーとこのエリアの将来について、ありがたいお言葉を頂きました(言葉が???なので、多分ね)。このエリアは、高度差500m余で、TOからLDに向かう間には、深い深い谷があります。標高700m弱のTO後ろには、3,000m級の山がそびえ、どでかいフライトを予感させるエリアでもあります。ここで木に吊ったら、帰りの飛行機に間に合わないなっ、と心して飛びました。奥行き15mほどの平地からのTOなので、少々難易度は高めかな? まあ、風さえ入っていればそれほど問題ないけど、グライダー1〜2機を広げるのがようやっとの広さです。LDは2ヶ所あり、大寺院の裏の高台にあるLD1と、平地に広々としたLD2があります。自分は後者に降りましたが、全くプレッシャーはありませんでした。
そして今日は、原住民貴族の目出度い結婚式。我らフライヤーのベテラン勢は、結婚式会場上空から紙吹雪を撒くよう依頼されています。紙撒き組から順次TO、LD次第結婚式場へと向かいました。招待された結婚式は、参加者千数百人の想像を絶する規模。結婚を祝福し、異国から紙吹雪を撒きに来た我らフライヤーの歓迎ぶりは、それはそれは、凄いものでした。2本目、3本目のフライトも当初考えていたのですが、深遠なる大宴会の海にどっぷり浸かり、再度TOに上がる人は居ませんでした。過剰に豪華な食事の後、延々と続く踊り(手と手を繋いで、フォークダンス風)に混じって、たっぷりと汗をかきました。ホント貴重な体験ができました。
泰武TO 泰武LD 泰武結婚式
TOのスナップ
野性味あふれるLD1
結婚式場の我々のテーブル

パイロット検定挑戦

パイロットの2人
P検定を見事決めた2人
年末からP検定を目指して朝霧で課題練習を繰り返してきた野呂と小林氏ですが、いよいよ検定を! と言う段で週末ごとの悪天に阻まれ、なかなか検定に挑戦する機会がありませんでした。が、台湾フライトの初日の賽嘉エリア、フライトにはやや物足りないが、検定には打って付けの薄曇りで穏やかなコンディション。ツアー出発前から少々企んではいたのですが、急遽P検定実施となりました。先ずは我らが校長による、お手本フライト。コース取りとエアーコンディションを注意深く観察します。校長先生がLDし検定開始のGoサイン。先ずは野呂から検定挑戦です。まっすぐLD方向に向かい、検定官から見やすいようにと場所を選びつつ、ピッチングにローリング、まあまあの出来。いよいよLDターゲット。初めての場所で、ちゃんと降ろせるかどうか自信はなかったのですが、最近LDに冴えている自分は全く外す気はしませんでした。ウインドソックスに目を遣り、ファイナルアプローチを長めにアゲインスト正面で校長ターゲットに向かう。バッチリOK。2〜3mぐらいには入ったんじゃないかな? 誘導なしで、初めての場所にちゃんと降ろせるなんて、俺も腕をあげたものだな、と自画自賛モード。勢いそのままに再度TOにあがり、仕上げのフィギュア8の検定に挑戦。LD近くに差し掛かり、少し荒れを感じたため実技を躊躇っていたら、今度は3m/s近くのシンクに見舞われた。LDまでの高度がどんどん無くなっていく。少々の焦りを感じながら堪え忍んでいると、ようやっと落ち着いてきた。心もどうにか落ち着かせ、いよいよフィギュア8に取りかかる。ちょいと気合いが入りすぎの感ありでしたが、何とか無事終了。LDターゲットもそつなくこなし、無事検定終了。校長先生から「検定合格」の判定を頂き、晴れてパイロットに成ることが出来ました。長くも楽しい道のり、371本目のフライト無事終了。
小林氏も、普段の練習の成果と持ち前の勝負強さを遺憾なく発揮し、見事P検定合格!! 2人揃ってパイロットに成った喜びを分かち合いました。再度一緒にTOにあがると、2人を祝福するかのように、ガス天からお日様が顔を出しました。穏やかなサーマルの中、半時間ほどフリーフライトを楽しみました。

台湾ってどんな所?

高雄

今回初めて台湾に行きました。宿泊したホテルがある高雄(Kaohsiung)は、北回帰線よりもさらに南に位置する都会です。台北(Taipei)から飛行機で40分ぐらい。朝夕の外出時には、長袖シャツが欲しいぐらいですが、日中はTシャツ1枚でも大丈夫な暖かさです(これでも真冬なのだ!!)。が、現地の人の多くは、ジャンパーなど厚い上着を着ています。現地通貨は、New Taiwan Dollar(NTD)で、1NTD=3.3円でした。食費はとても安く、100NTDも出せば、庶民的な食事がお腹一杯食べられます。缶ビールは1本35NTD程度。現地で足となるタクシーはさらに安く、100NTDで日本の2,000円ぐらいの距離を走ってくれます。が、運転は総じて荒く、ちょいとビビリました。これでも、昔よりは随分と大人しくなったとのこと。街を歩いていると、すぐ横(10センチぐらい)をヘルメット無しのスクーターがかっとんで行きます。車も同様減速せずに走っていきます。道を歩くときには、とっても疲れます。看板や標識の文字は、基本的に漢字で、大体の意味は分かったような(60%ぐらい?)気がします。言葉に関しては、老若男女みんな怒っている様に聞こえ、意味は100%(キッパリ)分かりません。
デパートやコンビニでは、日本でおなじみの食品、カップ麺、お菓子、ビールなどがたくさん並んでいます。街を歩いている人々の中に日本人が紛れ込んでも、誰も気付かないでしょう。とっても親近感がわくところです。欧米の外国に滞在したときに感じる違和感、疎外感はほとんど無く、精神的な疲れが少ないような気がします。あと、真夜中の通りを歩いてコンビニまで買い出しに行きましたが、治安は大変良い様に感じました。コンビニでは袋をくれないので、剥き出しの酒瓶の首根っこを鷲掴みして、夜道を闊歩してきました。
高雄写真1 高雄写真2 高雄写真3
港の夜景
5星ホテル31Fからの夜景
高雄の7-11

台湾到着初日の夜は、皆で屋台へと繰り出しました。これがかなり強烈で、カルチャーショックものでした。先ず匂い。大概の食べ物に、何とも言えぬ香辛料が入っています。この香辛料さえ入っていなければ、結構美味しいのではないかと思うものが多いです。食べ続けたら病み付きになりそうな予感はしましたが、自分はダメでした。そして、見慣れぬ食材。ヘビ、カエル、アヒルの首から上、訳の分からん内臓、等々見ているだけで満腹になります(食欲が萎んで行くとも言う)。台湾人の活力のもとを見たような気がしました。が、水餃子、小籠包(しょうろんぽう)はとっても美味しかったです。あと、ビールもネ。
2日目の夜は、海鮮料理屋に行きました。店先に並ぶ食材を指さして、好きなものを好きな料理法で注文します。伊勢エビの親戚の刺身、ナマコの炒め物、カニの茹でたの揚げたのなどなど、海の幸をたらふく食べました。こちらの料理は全く問題なし。美味しかったです。あと、日本では考えられないぐらい、安かったです(1,000NTDぐらい?)。こんな場所に住んだら、あっという間に贅沢病で体を壊しそうです。
朝食はホテルで食べました。さすが5星の豪華ホテル、とっても美味しかったです。外人の宿泊客が圧倒的に多いので、屋台街や路地裏で漂う例の匂いはほとんどありません。朝からたらふく食べました。
夜の屋台写真 海鮮料理屋の店先写真 あひる畑風景
夜の屋台街
海鮮料理屋の店先
あひる畑(左中央白部)

椰子の木とビンロウの木

フライトエリアの周辺や、郊外を移動中の高速道路など、至る所で椰子の木とビンロウの木を目にします。郊外では、土地の半分ぐらいがこれらの森で占められているのではないかと思う程です。植生が日本と全く異なるので、南国に来た気分を盛り上げてくれます。しかし、これらの木は勝手に自生しているのではなく、重要な農作物なのです。よく見ると、木々の根元に給水用の溝が張り巡らされています。また、これらの木は、枝がほとんど無いため、ツリーランすると回収がとっても難しいのだと聞きました。
ところで、「ビンロウの木」ってご存じですか? 自分は、今回初めて知りました。何でも由緒ある嗜好品で、ビンロウの実と石灰を一緒に口に含み、ガムのように噛むそうです。強烈な刺激と軽い覚醒作用があり、特に田舎の年配者に愛されているそうです。唾液は飲み込まず吐き出し、その色は赤く染まっています。ビンロウを禁止しようとの動きもあるようですが、一大産業でもあるので、政府は黙って見て見ぬふり状態らしいです。
お寺と椰子の木写真 ビンロウ林
南国のお寺と椰子の木
高速道路から見たビンロウ林

雑感